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ーカロイドの
歌詞置き場

夜啼き鳥

夜啼き鳥
作詞・作曲:木の実P
唄:鏡音レン


「鳥が鳴いてる」と
あの子が囁いたいつかの夜
暗い森を向く
横顔が白く闇に浮いた

耳を澄ませども
僕にはその声は届かなくて
まるで夢見るような
あの子の眼差しを羨んだ

忘れえぬ寒い夏の夜
鳥の声を追って
床を抜け出したあの子は
戻らなかった

夜啼き鳥 その歌は
いつも聴いたあの子の
吐息(いき)のように儚く甘く
美しいだろう

未だ知らぬ鳥と
あの子を探して分け入る森
夜を費やして
そのうちに季節がひと巡り

息詰まる暑い夏の夜
辿り着いた沼に
見つけたあの子の体は
動かなかった

夜啼き鳥 その羽は
最後に見たあの子の
肌のように禍々しくも
美しいだろう

おととい 夢で鳥の囀りを聴いた
昨夜は寝入る頃窓の外に聴いた
あの子の抜け殻を燃やした今宵は
姿さえ見えそうな傍から煩いほどに

たとえ今 先が
闇に覆われ不安を覚えても

夜啼き鳥 さあ行こう 
お前の誘う場所
あの子が待つこの森の奥
永遠(とわ)の世界へと


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