風別れダアリヤ
風別れダアリヤ
作詞・作曲：さささP
唄：鏡音リン
西風に揺れながら
咲き誇る赤いダアリヤ
君の手に手折られて
ただ夢を待つ
指先は蔦のよに
私の髪を絡め
死にかけた柔らかな
冠で飾るの
その手を振り払おう
舞い散った花びらよ
乾いた昼を染めて
夕暮れを呼べ
空も大地も紅く
塗りつぶされた世界を
私は独り行こう
まだ見ぬ彼方へと
安らぎに飢え果て
君の目が水晶に揺れる
旅の果て
求めたものが
ここにあると
君が決めたのなら
君を置いていこう
泉湧くこの丘に
道なき道は分かれ
一人と一人
君が愛するものは
影色ノスタルジア
私の恋はいつも
明日と共にある
夕映えの足の先が
藍色に変わる頃
夜の息吹が肩を
つかんで揺らす
丘は既に遠ざかり
引き止める声もなく
この体と影だけが
千里の道標
遠くまで行けると
信じた右の翼がもげる
砂の風 星も翳める
たとえ全て幻だとしても
後ろを振り向けない
不自由な魂を
両手に抱きかかえて
荒野を歩む
君を置いていこう
花の咲くあの丘に
私は独り行こう
どこにもない場所へ
東風吹いたなら
口ずさめ赤いダアリヤ
あてなき夢に消えた
娘の唄を
頬を濡らした恋が
思い出にかわるのなら
その時は笑ってくれ
いつかのこの別れを
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