絡繰娯楽
絡繰娯楽
作詞・作曲:hal
唄:KAITO
さあさあ御立会ひ
実(え)に僭越ながら
手前が一寸(ちょっと)御時間
拝借致します
折節告ぐる桜 年毎に比べ
急きて生くは人の性と仰せらるや
花に祭りに刹那酔へど狂へど
挙句消ゆる灯火憂ふと聞きませば
さて 万の奏づる其の息吹
果て知ればこそ 真いとしきかな
宵や明けやが幾度繰られ
響くは去りし月日の曲節
其愛し(そかなし)からば言の葉重ね
宴の肴に歌を添へませむ(そえましょう)
老いを厭へど 世の常は
悠久に身を 置く物を
怪しき様と 忌むと言ふ
然様然らば 面白し
歴史手繰らば 泡沫と
覚ゆれど一生 唯一度
手枷足枷 あらむとも(あとうとも)
幕降るる迄 美しくあれ
夏の五月雨 暮れの細雪
形(なり)を得ず霞むが雅なれど
果敢無き命と頻り(しぎり)に泣かば
歌に包み姿を伝へませむ
切なる思ひ 交じらふ(う)心
褪せて忘らるるが現なれど
契り失するを 否み嘆かば
歌に納め永久を与へませむ(あたえましょう)
如何にも此の世は飽く無き珠玉の蔵
声伏すれど おいそれと囃子は止まぬ
今昔の音綴るを我が徳とせば
憂き世の三文芝居 興ずと致します
ニコニコ動画 PC・携帯
YouTube PC
MyTube 携帯