鬼ノ棲ム森
鬼ノ棲ム森
作詞:サカノウエ
作曲:ちぇっぷ(お嬢P)
唄:初音ミク
「赫イ片眼(め)ヲシタ<奴>ハ鬼ノ子」
忌み嫌われて他人(ひと)を憎んだ
宵に紛れて 独り啼いてた
誰しもが耳を塞ぐ中
背中に近付く小さな影
恐れを知らぬ無垢な眼差し
睨みつけても牙を剥いても
優しく頭を撫でてくれた
初めて触れたヒトの温もり
零れ落ちる大粒の泪
乾かす様に吹く一陣の風に
揺蕩う髪が甘く馨っていた
夜が来る度 逢瀬を重ね
真白な笑顔に救われていた
永久に思えた刹那を裂いて
紅蓮の光りが闇を燃す
「誑カシタルヤ白夜ノ巫女」
怨み辛みを吐く男達
「穢レシ者ハ灰ニ還レヨ」
老婆が手合わせ鬼を呪う
何が何だか解らない儘
奔り抜ける燃え盛る森
清めの湖(うみ)に辿り着いた時
ふと見上げた空には月さえもなく
畔に佇む影ひとつ
ぽつりぽつりと唄 口遊む
「現世ニ<鬼>ガ存在スル(いる)ノナラ
其レハ<人ノ心>デセウ」
光り失くしたその眼は赫く
脚を伝う緋色の雫
「決シテ誰モ悪クハナイノ」と
呟いた聲は静かに震えた
怒りに狂い 嘆きに堕ちて
真の鬼へと化す前に
共に沈もう 手の届かぬ水底へ
哀しみだけそっと溶かす様に
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