隠影
- 作詞:
- mayuko
- 作曲:
- mayuko
- 唄:
- 鏡音リン 鏡音レン
背中に食い込む爪痕は非現実的に、
私の形を切り裂いていきます。
此処にひとつ理由らしきものを述べるとするならば、
全ては最初から決まっていたからでしょう。
嘘を固め、沈むのです。
嫌い、嫌い、嫌い、嫌い、嫌い、大好き。
処刑場に立って早数年経ちまして、
真に残念ながらも未だに生きながらえています。
這い蹲っています。
嫌い嫌い嫌いすぎて君を君を君を愛せそうです。
「末期の声を」
背中に突き立つ哲学は現実原則的に、
私の思想を引き裂いていきます。
此処にひとつ理由らしきものを述べるとするならば、
全ては最初から決まっていたからでしょう。
嘘を並べ、笑うのです。
嫌い、嫌い、嫌い、嫌い、嫌い、大好き。
処刑場に立って早数年経ちまして、
真に残念ながらも未だに生きながらえています。
這い蹲っています。
理由に縛られ嘲りながらも、進み続けています。
蠢いております。 沈む行く先に微かな影を求めて。
微笑み手を差し伸べ誘うのは、太陽の光射す場所。
美しい強さは影を殺していく。
無くし得ぬ君が為、日向まで手を引き行きましょう。
処刑場に立って早数年経ちまして、
真に残念ながらも未だに僕は愛することを諦めずにいます。
誰からも嫌われた価値の無い君を、
生かすも殺すも私次第だと気付き始めてはいるのでしょう。
そして僕は一人沈んでいくのです。
背中に聞こえる誰かの悲鳴を子守歌に、
処刑場に別れを告げましょう。
嫌うが故に、愛するが故に、僕が僕に執行するのです。